🌷小さい子どもの予防はどうしたらいい?

子どもがまだ小さくて、マスクもできないし、きちんと手洗いすることができないので不安です。どう予防したらいい?

 

🌸今日はNHK「すくすく子育て」から

  小児科医  坂本昌彦さんのお話です🌸

 

子ども本人ができる範囲での手洗いでよいと思います。

外来でみていると、3歳くらいになると、自分で手洗いできる子も増えてくるようですが、1~2歳は、まだまだ難しいと思います。

親としては、どうしても「子どもが手洗いできない」ということに目が向きがちですが、子どもの感染予防には、まずは親が感染しないことが、とても重要です。中国など複数の研究で、子どもの患者の多くが、家庭内で親から感染していたと報告されているためです。

大人の行動範囲は、子どもよりも、はるかに広いです。子どもが何に触ったかということよりも、親が何に触ったか、ということの方が、より重要です。

子どもの手洗いには限界がありますし、まずは大人が気を付けることが大切です。

コロナウイルスに限らず、感染症予防として、手洗いはとても重要です。

ある研究(1)で、手洗い前に、手に100万個の菌やウイルスがいた場合、石けんを使って10~30秒洗うと、数百個に減ったという報告もあります。(水だけだと、1万個に減った)

手洗いは、食事の前、トイレ後、遊んだ後、マスクを触った後などにしましょう。

石けんを泡立て、20秒かけて洗います。「きらきら星」や「ハッピーバースデー」を1曲歌うくらいの間です。子どもと一緒に歌いながら洗うのも、いいのではないでしょうか。

洗った後は、しっかり乾かしましょう。

 

マスクについても、手洗いと同じようなことが言えます。

小さな子どもが毎回正しい方法でマスクをする、というのは、あまり現実的ではありませんので、親自身が感染しない、させないことが重要です。

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